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WoodTech · 店舗向け火起こしガイド

備長炭の火起こしを、営業の段取りに組み込む準備・着火・継ぎ足し・火消しまでの完全ガイド

毎日まとまった量の炭を起こすお店にとって、火起こしは仕込みの一部です。時間をかけず、安全に、無駄なく火を起こすための流れをまとめました。

備長炭は硬く焼き締まっているため、黒炭やオガ炭に比べて火が付きにくい炭です。そのかわり、一度火が回れば長い時間安定して燃え続けます。

ご家庭やBBQでの基本的な火起こしは火起こしマニュアルで紹介しています。このガイドでは、飲食店が営業前にまとまった量の炭を起こし、営業中に火力を保ち、閉店後に炭を無駄なく再利用するまでの流れを解説します。

火起こしは「火を付ける作業」ではなく、「開店時刻から逆算する段取り」と考えるのがコツです。

火起こしの方法

お店で使われる3つの火起こし方法

もっとも一般的
ガスコンロ+火起こし器

火起こし器に炭を入れ、ガスコンロの火にかけて着火します。道具がそろえやすく、量の調整もしやすい方法です。

ガスを使わない
種火を使う

火の付きやすいオガ炭や消し炭を先に起こし、その上に備長炭を重ねて火を移します。

毎日の量が多いお店に
火種コンロ

まとまった量の炭を毎日起こすお店向けの業務用設備です。当店では用途や規模に合わせて受注生産しています。

火種コンロについては商品ページをご覧いただくか、お気軽にお問い合わせください。

着火の手順

ガスコンロで起こす基本の手順

  1. 起こす量を決める

    その日の営業で使う量から、最初に起こす量を決めます。余った炭は火消し壺で消して翌日に再利用できるので、足りなくなるより少し多めが安心です。

  2. 隙間をつくって入れる

    炭どうしの間に隙間ができるように、火起こし器に立てて入れます。空気の通り道ができると、火の回りが早くなります。

  3. 弱火〜中火で予熱する

    最初から強火にすると、炭の中の水分が急に膨らんで、はぜる(爆跳)ことがあります。まずは弱火〜中火で5分ほど、炭全体を温めます。

  4. 強火で火を回す

    炭が温まったら強火にし、表面が赤くなって火が全体に回るまで加熱します。少量の細い炭なら10分ほど、営業用にまとまった量を起こす場合は20〜30分が目安です。

  5. 焼き台に移して落ち着かせる

    火が回った炭を焼き台に並べます。表面がうっすら白い灰で覆われ、炎が落ち着いたら焼き始めのサインです。

着火が完了した備長炭

営業前の段取り

開店時刻から逆算する段取り

開店の時刻から逆算して、火起こしを仕込みの流れに組み込んでおくと、毎日の準備が安定します。以下は一例です。

  1. 開店60分前
    炭の量を確認し、湿った炭がないかチェックする
  2. 開店45分前
    火起こし器に炭を入れ、予熱から着火を始める
  3. 開店15分前
    火の回った炭を焼き台に移し、火を落ち着かせる
  4. 開店
    焼き始め。追加の炭は焼き台の脇で温めておく

※ 時間は目安です。炭の量や設備に合わせて調整してください。

営業中の火力管理

営業中の継ぎ足しのコツ

冷えた炭をそのまま足さない

新しい炭は、火の付いた炭の脇に置いて温めてから加えます。冷えた炭を一度にたくさん入れると火力が落ち、はぜの原因にもなります。

早めに、少しずつ足す

火力が落ちてから慌てて足すより、残りの炭の様子を見ながら早めに少しずつ足すほうが、火力を一定に保てます。

火力は炭の置き方で調整する

炭を寄せると火力が上がり、間をあけると下がります。焼き台の中に強火と弱火の場所をつくっておくと、焼き分けがしやすくなります。

閉店後

閉店後の火消しと再利用

火消し壺で消す

使い終わった炭は火消し壺に入れてふたをします。空気が遮られて火が消え、翌日そのまま再利用できます。

消し炭を翌日の種火に

一度火が付いた炭(消し炭)は火が付きやすいため、翌日の種火に使うと火起こしの時間を短くできます。

水をかけて消さない

水をかけると炭が割れたり、乾くまで使えなくなったりします。急に上がる水蒸気で、やけどをするおそれもあります。

安全のために

必ず守りたい安全のポイント

炭火を扱うときの注意

  • 炭火からは一酸化炭素が発生します。換気扇を回し、窓や扉を閉め切った場所では火を起こさないでください。
  • 火起こし器や焼き台の周りに、燃えやすいものを置かないでください。
  • 火消し壺は、火を消したあともしばらく高温です。燃えやすいものの近くに置かないでください。
  • 灰を捨てるときは、完全に冷めたことを確認してからにしてください。

WoodTech · 業務用備長炭

火起こしの手間を
減らしたいお店へ

火起こしに時間がかかっているお店には、炭の規格選びから受注生産の火種コンロまでご提案します。お気軽にご相談ください。

※ 所要時間は目安です。炭の量・規格・設備によって異なります。
※ 火を扱う際は、設備の取扱説明書に従い、安全に十分ご注意ください。